全社員
全従業員に向けた
アフターフォロー
研修は一度実施して終わりではありません。継続的なフォローが重要です。従業員が気軽に相談できる場を提供しましょう。
CASE STUDY 実際の事例
従業員教育に力を入れていた小売業のC社様。理念教育をはじめ、階級別研修や積極的な社外研修を実施したりと、さまざまな角度から従業員の成長を図っていました。
しかし、いくら研修を重ねても、思うように従業員の行動に変化が見られず、暖簾に腕押しのような状態に。現状の研修だけでは、不十分かもしれないと感じながらも、得策が思いつかず頭を悩ませていらっしゃいました。
SOLUTION 当社による解決
C社様の状況に対処すべく当社が提案したのは、サポート・フォロー体制の強化です。社長の教育熱が熱いのは伝わったのですが、その熱さが一方的になっていると感じました。これでは、従業員が日々直面している悩みや問題に気づくことはできないでしょう。そこで当社では、段階的にサポート・フォローを強化していくことに。
1. 管理職を対象に心理カウンセリングスキルの研修の実施。従業員の悩みや相談を聞くスキルを身につけていただきました。
2. 全社内で希望者を対象にした、心理学セミナーを実施。その後のフォロー体制として、期間限定で相談窓口を開設し、仕事・プライベートの相談受け皿を整えました。
結果、いままで以上に管理職への相談件数が増加。社内で起きているさまざまな課題が浮き彫りになりました。現在では、その課題の改善に向けて会社全体で取り組んでいらっしゃいます。
POINT 気をつけたいポイント
- 会社側も従業員側も、研修だけでは思うような効果は期待できません。研修とは、気づきや行動変容のきっかけとなるもの。研修内容を活用し、行動や発言に落とし込めるかが焦点です。
- 社長や幹部のパワーが強すぎるのは要注意です。往々にして、従業員からの相談や提案の扉を閉じてしまいかねません。社内の統制は重要ですが、従業員の発言を完全に閉ざす状況は避けましょう。
- いつでも相談できる環境づくりは大切です。ただ、利害関係のある関係は、相談しにくいのも事実。やみくもに相談窓口や相談員を増やすのではなく、ときに外部の力を借り、環境を整えましょう。